また見つかったぞ!
――何が?  ――永遠が
太陽ととけあった
 海が

ぼくの永遠の魂よ
どんなにひとりぼっちの夜が来ても
どんなに火と燃える昼が来ても
お前は 自分が立てた誓いを守れ

その誓いを守ってはじめて おまえは
みんなの喝采からも
世をあげての熱狂からも自由になれる!
思うがままに飛んでゆける……

――望みなんてあるものか
  復活も
学問や忍耐
苦しむのはあたりまえ

明日なんていうものがあるものか
絹のようなつややかな燠火(おきび)よ
 おまえの灼熱こそが
 なければならぬもの

また見つかったぞ!
――何が?  ――永遠が
太陽ととけあった
 海が


フランスの天才詩人ランボーの詩は象徴的で難解なものが多いのですが
人間の一生が不条理な世界を生きていかなければならないことを、この
「永遠」の詩でも暗示しています。
 ランボーは厳格で保守的な母親に反抗して、詩による世界の変革をめざし、16歳の時に故郷を捨て、詩人ヴェルレーヌのもとに身を寄せます。そして自分の詩の目的の実現のため、幸せな家庭を築いていたヴェルレーヌと関係を結び、二人で破滅的なすさんだ放浪生活を送ります。この関係は1年後に別れ話のもつれでヴェルレーヌが発砲事件を起し投獄され終りを迎えます。
 しかし、この時期の二人の詩作は最も充実したものとなっています。ヴェルレーヌの「都に雨の降るごとく」もこの時期の作品ですし、ランボーの詩集「地獄の季節」もこの事件のすぐ後に出版されました。この事件の後、ランボーは20歳にしてきっぱりと詩の世界と縁をきり、37歳で死ぬまで様々な職業を転々として人生を過ごしました。この二人を描いた映画「太陽と月に背いて」(アニエスカ・ホランド監督、ポーランド)は秀作として名高い。
 またこの詩は名作として語り継がれる映画「気狂いピエロ」(ゴタール監督、フランス、主演ジャン・ポール・ベルモンド)で使われます。太陽と青い海の浜辺でベルモンドが顔を青く塗りダイナマイトで自爆死する悲劇的で強烈なラストシーンの後にこの詩が流れてエンディングとなります。

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服部緑化植物園にて


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7月19日

ブルーサルビア・ビクトリアブルー

シソ科サルビア属
原産地 アメリカ南部、メキシコ
花期 6月〜10月
学名 サルビア ファリナセア
別名 ケショウサルビア
 宿根サルビアですが、日本では冬越ししないので一年生草扱いになっています。サルビア属だけでも多くの種類がありますが、ブルーサルビアも多くの園芸種が作出されて判別が難しい種類です。

永 遠     アルチュール・ランボー
         (訳)飯吉光夫

しっとりと
なみだを吸へる砂の玉
なみだは重きものにしあるかな

                  石川啄木

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