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ミラボー橋    ギョーム・アポリネール
           (訳) 堀口大学

ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
   われらの恋が流れる
  わたしは思ひ出す
悩みの後には楽しみが来ると

  日も暮よ 鐘も鳴れ
  月日は流れ わたしは残る


手と手をつなぎ 顔と顔を向け合おう
   こうしていると
  二人の腕の橋の下を
疲れたまなざしの無窮の時が流れる

  日も暮よ 鐘も鳴れ
  月日は流れ わたしは残る


流れる水のやうに恋もまた死んでいく
    恋もまた死んでいく
  命ばかりが長く
希望ばかりが大きい

  日も暮よ 鐘も鳴れ
  月日は流れ わたしは残る


日が去り 月がゆき
   過ぎた時も
  昔の恋も 二度とまた帰ってこない
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる

  日も暮よ 鐘も鳴れ
  月日は流れ わたしは残る

7月12日

ポーチュラカ

スベリヒユ科スベリヒユ属(ポーチュラカ属)
原産地 原種は熱帯〜温帯世界各地
花期5月〜9月
別名 花スベリヒユ 
同じ時期に咲くマツバボタンも同属です。1980年代に園芸種がアメリカで流行し、日本にも輸入され、先輩格のマツバボタンを追い越す夏を代表する人気の花になりました。一日花で日が昇ると開花し夕方萎みます。花色は各種あり、透き通るような色合いです。

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6月25日「鎮静剤」 マリー・ローランサンへ

7月10日淡路島明石海峡公園にて

(ミラボー橋を巡る出会い)

 ミラボー橋の詩は、淡い色彩の少女像などで世界的に有名な画家マリー・ローランサンとの6年間の恋に終止符が打たれた時に作られた失恋の詩です。
 作家・詩人のアポリーネールはこの後38歳で亡くなるまで、彼女への思いを持ち続けました。
   一方、ローランサンはドイツ人の画家と結婚し、第一次世界大戦のとき戦乱から逃れ、スペインで亡命生活を送り、その後の活躍で多くの名作を世に送りました。ローランサンは第二次世界大戦後に73歳で世を去りました。
  この二人の恋の物語はあまりにも有名でシャンソンでもミラボー橋は歌われています。
このミラボー橋の詩の訳者の堀口大学は、ローランサンと亡命先のマドリッドで出会い、意気投合し堀口大学はローランサンから絵画の手ほどきを受けました。そしてまた、彼女からかっての恋人で当時最も前衛的な詩人アポリネールのことを聞き、それまでのサンボリズム(象徴主義)の詩人の研究から、アポリネールやコクトーなどのエスプリ・ヌーヴォー(新しい精神)の詩人たちに興味の対象を広げ、名訳「月下の一群」ができたのです。

手品師の掌(て)より離れて白き鳩
われのひと夜の夢にはばたく

                   外塚 喬

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