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10月6日

サルビア・スプレンデンス(緋衣草)

京都植物園にて

シソ科サルビア属(アキギリ属)
原産地 ブラジル
花期  7月〜11月
別名  スカーレット・セージ
花の色 赤、紫、白、ピンク、オレンジ
明治中頃に輸入され、全国に広まったのは大正時代です。以前はサルビアといえばこの赤い花でしたが、近年ハーブの大流行で色々な種類が知られるようになりました。スプレンデンス種だけでも各色の園芸種が広く普及してきました。


秋刀魚(さんま)の歌    佐藤春夫

あはれ
秋風よ
情(こころ)あらば伝へてよ
――男ありて
今日の夕餉(ゆうげ)に ひとり
さんまを食らひて
思ひにふける  と。

さんま、 さんま、
そが上に青き蜜柑(みかん)の酸(す)をしたたらせて
さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
そのならひをあやしみなつかしみて女は
いくたびか青き蜜柑をもぎて夕餉にむかひけむ。
あはれ、人に捨てられんとする人妻と
妻にそむかれたる男と食卓にむかへば、
愛うすき父を持ちし女の児は
小さき箸をあやつりなやみつつ
父ならぬ男にさんまの腸(はら)をくれむといふにあらずや。

あはれ
秋風よ
汝(なれ)こそは見つらめ
世の常ならぬかの団欒(まどい)を。
いかに
秋風よ
いとせめて
証(あかし)せよ かの一ときの団欒ゆめに非ずと。

あはれ
秋風よ
情(こころ)あらば伝へてよ、
夫を失はざりし妻と
父を失はざりし幼児(おさなご)とに伝へてよ
――男ありて
今日の夕餉(ゆうげ)に ひとり
さんまを食らひて
涙をながすと。

さんま、 さんま、
さんま苦いか塩つぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食うふはいづこの里のならひぞや
あはれ
げにそは問はまほしくをかし。

写真はクリックすると1024×768ピクセルの壁紙サイズの画像がでます

   空に真っ赤な   北原白秋

  空に真っ赤な雲のいろ。
  玻璃(はり)には真っ赤な酒のいろ。
  なんでこの身が悲しかろ。
  空に真っ赤な雲のいろ。

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